2020年注目の展覧会情報まとめ。必ず行くべき展覧会セレクション(順次更新予定)

今年もあっという間に年の瀬。今年いろいろな展覧会に出かけて楽しかったので、来年も良い展覧会は逃さずに行くぞ!と気合を入れています。わたしは結構行き当たりばったりで、2019年は展覧会へ行くにあたってまったく計画性がありませんでした。展覧会の会期が始まった後で「あの展覧会行かなきゃ!あ~前売り券買っておけばよかった…」と後悔したり、会期終了ギリギリになって駆け込んだり、そもそも行くタイミングを逃してしまったり…。前売り券は通常の一般チケットに比べて少なくとも100円~200円くらいは安いうえに、事前にチケットを購入しておけばチケットブースの行列を避けることもできます。また、約3ヶ月前に販売される早割チケットでは、400円ほど安くなることもあるのです。さらに、一般的に展覧会の会期終了間際は混雑するので、ギリギリで駆け込むとゆっくり展覧会を見れないというデメリットも経験しました。とほほ。

そこで2020年はもう少し計画的に、前売り券の買い忘れ防止と展覧会鑑賞スケジュールを調整するため、見逃せない展覧会の情報を事前にまとめていきたいと思います。

※現時点でインターネット上に公表されている情報をもとに開催日順でまとめています。詳細情報が明らかになり次第、情報を順次追加していく予定です。また、東京で開催される展覧会をベースに列挙していますが、各地へ巡回される展覧会については、巡回情報もあわせて記載しています。

更新情報

  • 2019/12/27:【2020年1月】特別公開「高御座と御帳台」の情報を追加しました。
  • 2020/1/8:【2020年7月〜9月】特別展「超人たちの人体」 ≪東京2020公認プログラム≫の情報を追加しました。
  • 2020/1/10:特別公開「高御座と御帳台」のレポートと京都御所での公開情報を追加しました。
  • 2020/1/16:「特別展 出雲と大和」のレポートを追加しました。
  • 2020/1/20:「夢の実現」展ーダ・ヴィンチ没後500年記念のレポートを追加しました。
  • 2020/1/27:【9月~12月】「江戸絵画の華」を追加しました。
  • 2020/2/27:新型コロナウイルス肺炎による「出雲と大和展」、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」の日程変更情報を追加しました。
  • 2020/3/17:新型コロナウイルス肺炎による「法隆寺金堂壁画と百済観音」、「特別展 和食」の日程変更情報を追加しました。
  • 2020/5/18:新型コロナウイルス肺炎による「法隆寺金堂壁画と百済観音」、「特別展 和食」の中止およびアーティゾン美術館「クロード・モネー風景への問いかけ」の延期情報を追加しました。
  • 2020/10/7:新型コロナウイルス肺炎による「江戸絵画の華展」、「カラヴァッジョ キリストの埋葬展」の中止および「超人たちの人体」「国宝 鳥獣戯画のすべて」「佐藤可士和展」の延期情報、「MANGA都市東京展」のレポート、「桃山ー天下人の100年展」の情報を追加しました。
新型コロナウイルス流行に伴う緊急事態宣言解除後に美術館や博物館へ行く場合は、感染拡大を予防する行動をとるよう注意しましょう。
大塚国際美術館 展示風景(筆者撮影)

東京緊急事態宣言日記24:博物館・美術館の感染予防ガイドラインに協力するために、ユーザーができること

新型コロナウイルスの影響で中止になってしまった展覧会のグッズが、一部オンライン通販で購入できるようです。詳しくはこちら↓
大塚国際美術館の展示風景(筆者撮影)

東京緊急事態宣言日記25:展覧会オリジナルグッズのオンライン通販をぜひ「新しい生活様式」に

【1月、3月】特別公開 「高御座と御帳台」

2019年5月1日より元号が「令和」へ変わり、10月には即位礼正殿の儀が執り行われました。このとき天皇・皇后陛下がお入りになり、即位を内外に宣言された「高御座たかみくら」と「御帳台みちょうだい」が東京国立博物館と京都御所で期間限定公開されます。次の改元がいつになるか分からないので、この機を逃すと一生見る機会がないかも…。これは是非とも見に行かねば!入場無料だそうですが、入口で手荷物検査があるようなので持ち物には気をつけましょう。
→実際に見てきました!レポートはこちら↓

高御座の正面

特別公開 高御座と御帳台:混雑対策と見どころ。期間限定のチャンスを見逃すな!

【特別公開 「高御座と御帳台」】
【東京】
会期:2019年12月22日~2020年1月19日<終了>
会場:東京国立博物館 本館特別4室・特別5室
公式サイト:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1994
混雑情報(公式twitter):https://twitter.com/takamikura_tnm

【京都】
会期:2020年3月1日〜2020年3月22日
会場:京都御所
宮内庁ホームページ:https://www.kunaicho.go.jp/info/takamikura-r02.html

【1月】「夢の実現」展ーダ・ヴィンチ没後500年記念

2019年はレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年記念にあたり、代表作「モナ・リザ」を所蔵するフランスのルーブル美術館では、過去最大級のダヴィンチ展が行われているそうです。フランスには気軽に行けませんが、日本国内でもダヴィンチ没後500年を記念した展覧会が行われます。レオナルド・ダ・ヴィンチ研究の第一人者、東京造形大学の池上英洋教授が監修された「夢の実現」展です。
その名の通り、ダ・ヴィンチの夢を現代の技術で実現しようという試みです。未完成の作品を完成させる、切断された作品を復元する、経年劣化した作品の元の状態を復活させる、彼が発案した発明機械を実際に復元して動かしてみる…などなどロマンたっぷり。入場無料なので気軽に行けます。
→実際に見てきました!レポートはこちら↓

「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展」:展覧会の未来が見える!レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた夢とは?

【「夢の実現」展ーダ・ヴィンチ没後500年記念 開催概要】
会期:2020年1月5日(日)~2020年1月26日(日)<終了>
会場:代官山ヒルサイドフォーラム
特設サイト:http://leonardo500.jp

【1月~3月】特別展 日本書紀成立1300年 「出雲と大和」

2019年は改元の年。即位礼正殿の儀をはじめとした皇室の儀式が行われました。このとき三種の神器のひとつ、雨叢雲剣で雨が降る→天皇陛下が即位すると雨が上がって皇居上空に虹がかかる、という神話さながらの出来事が起こったのは記憶に新しいところです。即位礼正殿の儀で三種の神器や古事記・日本書紀など日本古来の神話について興味が湧いてきたのでいつか勉強したいな~と思っていたところ、ちょうどいい展覧会が2020年1月に開催予定です。その名も「日本書紀成立1300年 出雲と大和」。2020年は日本書紀編纂後1300年にあたるそうで、日本書紀ゆかりの品々が出雲大社、奈良県から集められているようです。日本最古クラスの門外不出の石仏も初公開されるとのこと。これは見逃せない!
→実際に見てきました!レポートはこちら↓

特別展「出雲と大和」感想①(出雲編):出雲の独自文化と進化がわかる!古代日本史ロマンを体感できる展覧会。

特別展「出雲と大和」感想②(大和編):古墳の出土品と仏教美術。ヤマト王権の力、ここにあり。

【特別展 日本書紀成立1300年 「出雲と大和」 開催概要】
会期:2020年1月15日~2020年3月8日2020年2月26日<終了>
※新型コロナウイルス肺炎に伴う東京国立博物館の休館(2020年3月2月27日〜3月16日)により、会期が短縮されました。
会場:東京国立博物館 平成館
特設サイト:https://izumo-yamato2020.jp/index.html

【3月~6月】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

事前情報によれば、現存するゴッホのヒマワリ6点のうちのひとつ、世界に35点しか現存しないフェルメール作品のひとつ「ヴァージナルの前に座る若い女性」、レンブラントの自画像など、有名作品が来日するようです。これは行かねば…。
→実際に行ってきました!レビューはこちら↓

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展:巨匠の名作揃い踏み!コロナの憂鬱を吹き飛ばす大型美術展。

音声ガイドアプリとApple AirPods Pro。 快適な美術鑑賞の必携アイテム。

音声ガイドアプリ・「聴く美術」が超快適!ロンドン・ナショナル・ギャラリー展で感動。

【ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 開催概要】
[東京展]

会期:2020年3月3日~2020年6月14日
※新型コロナウイルス肺炎に伴う国立西洋美術館の休館(2020年3月2月29日〜3月15日)により、下記のとおり延期:
2020年6月18日~2020年10月18日
会場:国立西洋美術館
特設サイト:https://artexhibition.jp/london2020/

[大阪展]

会期:2020年11月3日(火)~2021年1月31日(日)
会場:国立国際美術館(大阪・中之島)
特設サイト:https://artexhibition.jp/london2020/
※入館にあたっては、日時指定予約券の購入が必須です。

【3月~5月】特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」

世界最古の木造建築として世界遺産にも登録されている法隆寺金堂。そこには、飛鳥時代に描かれた「金堂壁画」があったのですが、1949年、模写作業中の出火で損傷してしまいました。これを契機として1950年に文化財保護法が整備されたそうですが、文化財保護の重要性と難しさを考えさせられる事件です。
2020年は文化財保護法成立後70年にあたり、3月13日から開催される「特別展 法隆寺金堂壁画と百済観音」では現在復元されている法隆寺金堂壁画に加え、門外不出の国宝・百済観音が東京で23年ぶりに公開されるとのこと。百済観音を東京で見られる貴重な機会になるため、必見です。

【特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」 開催概要】
会期:(未定)~2020年5月10日新型コロナウイルス により、残念ながら中止が決定されました。
会場:東京国立博物館 本館特別4室・特別5室
特設サイト:https://horyujikondo2020.jp

【3月~6月】 日本の自然、人々の知恵 「特別展 和食」

ユネスコの無形文化遺産にも登録された「和食」。わたしたちがいつも食べている食事は、一体どのようにして生まれ、進化してきたのか?日本の食事はヘルシーで美味しいと言われ、世界的に日本食材が販売されるようになってきましたが、和食の歴史は日本人であるわたしたち自身もあまり知らないもの。そして、現在の食生活を考えると和食の範囲ってどこからどこまでなのだろう?と疑問に思いますよね。家庭料理で和食だけでなく、洋食、中華、エスニックまで食べているわけですし。その辺りの疑問や不思議に答えてくれる展覧会のようなので、食いしん坊のわたしとしては外せない。

【日本の自然、人々の知恵 「特別展 和食」 開催概要】
会期:(未定)~6月14日(日)新型コロナウイルス により、残念ながら中止が決定されました。
会場:国立科学博物館(東京・上野)
特設サイト:https://washoku2020.jp

【7月~9月】 MANGA 都市 TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮 2020

公式サイトが公開されていないので詳細は不明ですが、2018年にフランス・パリで開催されて好評を博した展示が日本へ里帰りするものではないかと推測しています。(参考記事:https://japonismes.org/columns/「manga⇔tokyo」展日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮)今や日本のマンガ・アニメ・ゲームは世界を席巻し、世界中に多くのファンを抱えています。最も世界的に成功しているビジネスのひとつといえるのではないでしょうか?その全貌がまとめて見られるのはとても楽しみです。
新型コロナウイルスの影響で会期が変更されましたが、行ってみました。レポートはこちら↓

国立新美術館「MANGA都市東京」展で日本のマンガ・アニメ・ゲームの底力を思い知った話

【MANGA 都市 TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮 開催概要】
会期:2020年7月8日(水)~2020年9月22日(火・祝)
会場:国立新美術館(東京・六本木)
公式サイト:https://www.nact.jp/exhibition_special/2020/manga-toshi-tokyo/
※入場にあたっては、事前に特設サイト(https://manga-toshi-tokyo.jp/ticket/)から日時指定券の購入が必要です。

【7月〜9月】特別展「超人たちの人体」 ≪東京2020公認プログラム≫

2020年はオリンピックイヤー。しかも東京でオリンピック・パラリンピックが開催されるというエポックメイキングな1年ということで、オリンピックの競技場にほど近い日本科学未来館で、オリンピックアスリートにちなんだ展覧会が開催されるようです。その名も「超人たちの人体」。
例えば陸上の男子100mで圧倒的な世界記録を出し、世界を沸かせたウサイン・ボルト選手。彼の超人的なパワーはどのようなメカニズムで生み出されているのか?最新の科学で超人的パフォーマンスを叩き出すスポーツ選手の体の秘密に迫る展示だそうです。オリンピック観戦するなら、この展示も外せない!

特別展「超人たちの人体」 ≪東京2020公認プログラム≫
会期:2020年7月10日(金)~9月6日(日)新型コロナウイルスの影響により、本展は2021年夏に延期となりました。
会場:日本科学未来館(東京・お台場)

【7月~10月】 クロード・モネー風景への問いかけ  オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画

ブリジストン創業者・石橋正二郎の美術コレクションを公開しているブリジストン美術館は、2020年1月にリニューアルオープンし「アーティゾン美術館」として生まれ変わるそうです。2020年7月に開催される本展では、フランス・オルセー美術館との共同企画によりモネの作品約 140 点が集結するとのこと。これは行かねば。

【クロード・モネー風景への問いかけ  オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画 開催概要】
会期:2020 年 7 月 11 日(土)~10 月 25 日(日)新型コロナウイルスの流行により、残念ながら2021年初夏に延期される予定となりました。
会場:アーティゾン美術館 (東京・京橋)
ニュースリリース:https://www.artizon.museum/news20200430

【7月~8月】特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて

特設サイトが公開されたばかりでまだ事前情報が少ないのですが、国宝 鳥獣戯画4巻は会期を通じ、場面替えなしで全場面を展示するとのこと。鳥獣戯画の全巻が一挙に展示されるのは史上初だそうなので、ものすごく貴重な機会だと思っています。これは必見。

【特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて 開催情報】
会期:2020年7月14日(火)~8月30日(日)新型コロナウイルスの影響により、2021年春に延期となりました。
会場:東京国立博物館(東京・上野)
特設サイト:https://chojugiga2020.exhibit.jp

【9月~12月】佐藤可士和展

日本を代表するクリエイティブディレクター・佐藤可士和さんの作品が集結する、過去最大規模の個展となるそうです。詳細はまだわからない部分が多いですが、佐藤可士和さんご本人がキュレーションされる展示となるそうで、どんなものになるか今から楽しみです。

【佐藤可士和展 開催概要】
会期:2020年9月16日(水)~12月14日(月)2021年2月3日(水) - 5月10日(月)に延期となりました。
会場:国立新美術館(東京・六本木)
公式サイト:https://www.nact.jp/exhibition_special/2020/kashiwasato2020/

【9月~12月】江戸絵画の華

最近、江戸絵画の一番人気といえば伊藤若冲ではないでしょうか?2016年に開催された若冲展では、待ち時間がなんと最大5時間待ちの大行列となり、若冲の人気ぶりを物語っています。そんな若冲作品のコレクターとして有名なのがアメリカの美術コレクター・プライス氏ですが、そのコレクションの一部を日本の出光美術館が取得したというニュースが昨年報じられ、大きな話題となりました。そして出光美術館が取得した若冲作品が今秋公開されます(約80点)。これは楽しみ。

【江戸絵画の華 開催概要】
会期:2020年9月19日(土)~12月20日(日)新型コロナウイルスの影響により、本展は中止となりました。
会場:出光美術館(東京・丸の内)
特設サイト:http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/schedule/

【10月~11月】カラヴァッジョ 《キリストの埋葬》展(仮称)

公式サイトが公開されていないため詳細は不明ですが、ヴァチカン美術館所蔵の名作、「キリストの埋葬」が来日するということで期待しています。

【カラヴァッジョ 《キリストの埋葬》展(仮称)開催概要】
会期:2020年10月21日(水)~2020年11月30日(月)新型コロナウイルスの影響で、日程が変更となりましたが、変更後の会期は未定です。
会場:国立新美術館(東京・六本木)
特設サイト:https://www.nact.jp/exhibition_special/2020/caravaggio2020/

【10月~11月】特別展 桃山ー天下人の100年ー

芸術の秋、戦国ファンにはたまらない展覧会が東京国立博物館で行われます。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など、名だたる武将たちゆかりの品々が勢揃い。刀剣、甲冑、屏風絵、茶の湯の名品…これは行くしかない!

【特別展 桃山ー天下人の100年ー 開催概要】
会期:2020年10月6日~2020年11月29日
会場:東京国立博物館 平成館
特設サイト:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/highlight.html
※入場にあたっては、事前に日時指定券の予約または購入が必要です。

毎年たくさんの展覧会が開催されていますが、特にわたしが重要視しているのは希少性です。めったに来日しない海外の作品や、国宝・重要文化財など「この機会をを逃すと次いつ見られるかわからない」レベルの展覧会は絶対に見逃したくないので、特に重点的にまとめてみました。

2020年も面白そうな展覧会が多くて楽しみです。現時点で入手できる展覧会の情報について書きましたが、特に2020年後半のものはまだ詳細がわからないものが多いので、情報が公開され次第追記していきたいと思います。

さて、前売り券を忘れずに買わなければ…。

関連記事

美術館や博物館での新型コロナ対策に協力するために、ユーザーができることをまとめました↓

大塚国際美術館 展示風景(筆者撮影)

東京緊急事態宣言日記24:博物館・美術館の感染予防ガイドラインに協力するために、ユーザーができること