Apple watch Series 4の手洗い機能を試してみて、手洗いの奥深さに気づいた話

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。今月に入ってからわたしの住む東京都では感染者が2000人/日を超える日もあり、緊急事態宣言も再び出てしまい、もういつ自分が感染してもおかしくないな~という状況になってきました。急激な感染者増で医療現場も限界を超えたという報道がひっきりなしに流れているので、できるだけ感染せずにこの冬を乗り切りたいところ。3密や家族以外との接触を避ける、マスク装着、手洗いの徹底をひたすら続けるしかないのですが、これらの対策の中で本当にしっかりできているのか怪しいのは、手洗いだと思っています。マスクを付ける、外出や人と接触する頻度を減らすことは意識的にできますが、手洗いはなかなか…。とにかく水道水で手を濡らせば「手洗いしたからOK」と感じてしまいがちなんです。でもこれは、専門家が推奨している手洗いとはかけ離れている気がする…。そんな時、知人から「Apple Watchに手洗いモニタリング機能が付いたらしい」という話を聞いたのでさっそく使ってみました。

1. Apple watch Series 4で手洗い機能を設定

わたしはダイエット&睡眠測定の目的でApple Watch Series 4を使っています。手洗い機能はSeries 4以降で使えるようです。2020年10月のwatch OSアップデートで手洗い機能が付いていたらしいのですが、設定画面が地味過ぎて全く気づいていませんでした…。設定方法はAppleサポート(https://support.apple.com/ja-jp/guide/watch/apdc9b9f04a8/watchos)に記載のとおりです。

①手洗いタイマーをONにする

公的保健機関が推奨する手洗い時間(20秒)を自動で測定してくれます。

Apple watchのDigital Crowmを押し、画面を指でスクロールして「設定」アイコンを探し、タップする

→設定画面を下にずーーーーーーーーっとスクロールすると、設定項目「手洗い」が出てくるので、これをタップ(かなり下の方にあるので、見逃しがち…)

→手洗いタイマーをONにして設定完了

②手洗いリマインダーをONにする

帰宅後に手を洗うようリマインドしてくれる機能です。設定方法は以下のとおり。

iPhoneでApple Watch Appを開く

→画面を下にずーーーーーーーーっとスクロールすると、設定項目「手洗い」があるので、これをタップ

→「手洗いリマインダー」をONにして設定完了(この時位置情報の使用をOKにする必要あり)

手洗いの履歴はiPhoneのヘルスケアAppに残ります。帰宅後に手洗いしたかどうかはそれを見れば分かるので、わたしは設定しませんでした。あまりにも帰宅後の手洗いを忘れることが多ければ設定しようと思います。

2. さっそく使ってみたら…不十分な手洗いに気づく

①手洗いタイマー:20秒って結構長い…

洗面所で手洗いしてみました。蛇口から水を出し、ハンドソープを手にとって洗い始めると勝手にApple Watchの手洗いタイマーが起動し、20秒からカウントダウンを始めます。

ちなみに、きちんと手を擦り合わせていないとタイマーが止まってしまいます。20秒間きっちり洗い終わると、「お見事です」とか「やりましたね」と褒めてもらえます。たまに20秒洗ったのに「終了です」という塩対応をされることがあるのですが…これは手洗いパフォーマンスが悪かったということなのでしょうか?

普段わたしは漫画家の方が作った手洗いイラストを洗面所に貼って、その通りに手洗いしています。

東京緊急事態宣言日記10:手洗いの漫画解説が秀逸で、家じゅうに貼りまくった話

この通りやってみたとしても10秒くらいで洗い終わってしまいます。その後、10秒かけて洗い流して合計20秒。いつもの手洗いより倍くらいの長さに感じたので、これまでの手洗いは不十分だったのでは…と反省しました。長引くコロナ対策での気の緩みもあったのだと思います。

そこでふと思ったのですが、そもそも「手洗い20秒」って石鹸を付けて洗うのが20秒なのか、石鹸を付けて洗う+流水で洗い流す合計で20秒なのか…?よく分からないので調べてみると、ユニセフの公式サイト(https://www.unicef.or.jp/news/2020/0023.html)では「石鹸を付けて洗う時間を20秒」と言っています。

これによると…わたしの手洗いはハンドソープ付けての洗い10秒+流水すすぎ10秒だったのでダメな方法でやっていたんですね。重ねて反省。

手洗いタイマーが誤作動するタイミングは2回だけありました。

1回目はキッチンで食器を洗っているとき。手洗いタイマーが起動し、長時間手洗いしたことになっていました。Apple Watchの手洗いセンサーはマイクで流水音を拾い、手の動きを感知して起動しているようなのですが、確かに皿洗いでも流水音+手を擦り合わせるような動作が発生するので誤作動しても仕方ないですね。

2回目は周囲で食洗機の洗浄音が出ている状態で手洗いした時。この時は手洗いタイマーが起動しませんでした。食洗機の音がうるさすぎて、手洗いの流水音を拾えなかったのかもしれません。ということは、周囲に雑音が多い状況では使えないのかも…?

②手洗いの記録が残る!

自分がしっかり手洗いできているか検証できます。iphoneのヘルスケアApp→すべてのヘルスケアデータ→手洗いを選択すると、手洗いの回数と長さの記録が1日単位で記録されるようになっています。

やはり…わたしの手洗いは平均10秒程度。10秒未満の手洗いも結構ありますね…反省。1度だけ20秒以上手洗いした時は、外出して帰宅したときのものなので、帰宅時は結構意識して洗えているようです。

こうして記録を取ってみると、きちんとやっているつもりでもまったく不十分だったことが分かりますね。専門家が推奨する「毎回手洗いを20秒しっかりやる」ことがいかに難しいか思い知らされます。

3.手洗いって奥深い

「感染対策には手洗い!」とこの1年間言われ続けているにもかかわらず、正しい手洗いを理解し、それを続けることは本当に難しいんだと痛感しました。手洗いって奥が深いんですね。きっちり感染予防ができるレベルの手洗いは専門スキルなんだと思います。素人が簡単にマネできるようなものではないですね。

手洗いについて思い出したことがあります。以前(コロナ前)、医師をしている友人と話していたとき、病児保育の担当をしたという話を聞きました。病児保育は発熱などの症状があって保育園で預かれない子供たちを、親に代わって預かる施設のこと。たくさんの病気の子供(多くは風邪などの感染症が多い)を診ていて、よく医療従事者は病気にならないなあと思ったので訊いてみたのです。

「なぜ医療従事者は病気の人に接するのに、風邪やインフルエンザにかからないの?」

すると彼はこともなげに言いました。

「いや、べつに特別なことじゃなく、手洗いをきっちりしているから」

この答えにはちょっと驚きました。病児保育の現場なので、消毒薬・マスク・防護服などの特別なものを使っているからかと思ったら、一般人にとっても身近な「手洗い」が真っ先に出てきたので…。新型コロナウイルスのような新しい感染症ならマスク・ゴーグル・防護服・手袋などの重装備ですが、ふつうの風邪程度の診察なら手洗いを徹底すればかなり防げると聞いて目からウロコ。前出の友人は自分の子供に手洗いを徹底させたところ、病気で保育園を休むことが一度もなかったと豪語しており、ほんまかいなと思いましたが、この件でとにかく医療従事者が手洗いを重視していることを知り、手洗いの効果を侮ってはいけないと思ったのです。

でも、今回手洗いの記録を取ってみて分かったように、医療従事者の言う「きっちり手洗いする」を実行することはとても難しいです。今回Apple Watchという強い味方を手に入れたので、少しでも自分の手洗いを改善して、できるだけ感染しないように気をつけたいと思います。