(本記事は広告リンクを含みます)
鎌倉は春夏秋冬それぞれの季節で違った見どころがあり、年中訪れていても飽きないため、よく訪れています。しかし、紅葉や桜の最盛期に行きたいと思っても、予定的に厳しかったり、あまりの混雑で辟易したりと難しいことも多いです。そんな時訪れるのが、報国寺(通称・竹寺)です。1334年創建の臨済宗の禅宗寺院で、御本尊の釈迦如来坐像は鎌倉時代の作。鎌倉市の指定文化財となっているそうです。
ここでは約2000本の孟宗竹が生い茂っており、シーズン問わず竹林の絶景を楽しむことができます。報国寺の竹林は有名な京都・嵐山に比べれば小規模ではあるものの、都内から気軽に行けるのに非日常感を楽しめる点が魅力です。
報国寺の3つの楽しみ方
竹林の緑に癒される
ここで何を楽しむか。まずは青々とした緑色で彩られた竹林の絶景です。日常の中でこれだけの緑を見る機会はあまりないですよね。パソコンやスマートフォンの使用で日常的に眼精疲労気味なのですが、竹林を眺めていると目がリラックスしてきます。たまにはこういう時間も必要です。
禅の教えである「静寂」を楽しむ
報国寺の本当の醍醐味は、日常の喧騒を忘れて静けさを味わえることです。もともと禅宗では静寂を守る教えがあります。私は禅寺で座禅体験と精進料理を食べるプログラムに参加したことがあるのですが、食事中でも会話は禁止されており、食材の声に耳を傾けながら食べることを求められ驚いた覚えがあります。ずっと沈黙を求められると疲れてしまいますが、日常の喧騒から離れてたまにこのような体験をすることは、リフレッシュになりますね。鎌倉駅周辺や鶴ケ岡八幡宮周辺は人や車通りが多く、古都の雰囲気を味わうことが難しいのですが、報国寺は中心地から離れているため、より静かな環境に包まれています。
静寂の中でかすかに聞こえてくる音があります。竹の葉が風で揺れる音や、水のせせらぎの音に耳を澄ましていると、心が落ち着きます。枯山水の庭園も楽しめますよ。
抹茶とお菓子を特等席で楽しむ
報国寺を最も効果的に楽しめる場所は、竹林を臨む座席に腰掛けて抹茶とお菓子が味わえる、休耕庵です。入口で拝観料を払う際に、一緒に抹茶券を購入すると利用することができます。
ここに座って竹林を眺めると、左手に大岩が見え、そこから少量の水が流れる湧き水のような小滝があり、その水音でより一層辺りの静寂が引き立てられます。休耕庵には前列と後列、二列の座席がありますが、是非とも前列の座席をゲットしたいところです。最前列に座ると、下記のような絶景の中で抹茶とお菓子が楽しめて、圧倒的な非日常感です。
報国寺へ行く時の注意点
時間帯は早朝を狙おう
有名観光スポットのため、週末は特に混雑しますし、平日でも外国人観光客が多く訪れています。ゆったりと静寂を楽しむなら、早朝をお勧めします。拝観時間は朝9時から。(最新情報は公式サイトへ:https://houkokuji.or.jp)
休耕庵で一休みするなら、悪天候時の対策を万全に
抹茶とお菓子がいただける休耕庵は、屋根はありますが壁はなく、オープンエアのつくりになっています。雨天時、強風時はゆっくりできない可能性もありますので、天気予報のチェックを忘れずに。冬は寒さ対策をしっかりしていきましょう。
足場が悪いので、歩きやすい靴で
竹林の中を歩く道は狭く、すれ違うのもひと苦労するほどです。土の上に敷かれた細長い敷石の上を歩いて行くので、高いヒールの靴を履いていると、ぐらついて危ないです。フラットシューズやウォーキングシューズで行くのがオススメです。
鎌倉駅からの行き方
鎌倉駅東口からの距離は2.3kmほどです。徒歩が難しい方はバス(所要時間10〜15分程度)を利用しましょう。
- 京急バス:鎌倉駅東口5番のりば発、鎌倉霊園正面前太刀洗、金沢八景行き乗車→浄明寺バス停下車すぐ
- 徒歩:鎌倉駅東口から徒歩30分程度。(2.3km)