国宝・迎賓館の見学方法を徹底解説。売店、予約方法、所要時間、見学の注意点をココでチェック!

迎賓館赤坂離宮 本館正面 (筆者撮影)
迎賓館赤坂離宮 本館正面 (筆者撮影)
アート

 国宝・迎賓館ってどんなところ?

「迎賓館」というと、結婚式場のようなところを想像するかもしれませんが、元祖「迎賓館」(正式には迎賓館赤坂離宮)は国の施設で、国宝に指定された由緒ある歴史的建造物です。「それのどこがすごいの?どうせよくある結婚式場みたいなものでしょ?」と思われるかもしれませんが、まずは下記の画像をご覧ください。

出典:迎賓館赤坂離宮ウェブサイト(https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/history/

迎賓館赤坂離宮 外観。

迎賓館赤坂離宮
外観。

この外観に誰もが圧倒されます。そして内装もすごいんです。

出典:迎賓館赤坂離宮ウェブサイト(https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/hagoromo_no_ma/

迎賓館赤坂離宮 羽衣の間

迎賓館赤坂離宮
羽衣の間

東京都心に、ヨーロッパの宮殿のようなものが建っているのです。テーマパークや結婚式場のような作りモノ感は一切ありません。1909年に東宮御所として完成した、正真正銘のホンモノです。以前は一般人の立ち入りは原則として許可されていませんでしたが、2016年から通年で一般公開されています。

私は初めて訪れたとき、あまりの非日常感と美術的価値に圧倒され、それ以来リピート訪問しています。内閣府迎賓館赤坂離宮の公式ウェブサイトに見学案内があるのですが、少々分かりにくいため、予約方法や見学にあたっての注意点、売店など楽しみ方をまとめたいと思います。

1. 国宝・迎賓館を見学する所要時間は?予約は必要?

1-1. どんな施設を見学できるの?

東京都心の一等地に鎮座する日本の外交拠点、迎賓館赤坂離宮。主に海外からの国賓をもてなすために使用されています。迎賓館赤坂離宮は、下記の3施設から成っており、すべて見学可能です。

  • 本館:明治時代に建設され、国宝に指定されている洋風宮殿。
  • 和風別館(游心亭):国賓を日本文化でもてなす目的で昭和時代に作られた和風建築。
  • 庭園:本館の前後に広がる洋風庭園。

それぞれどのような見どころがあるかは、別記事にまとめています↓。どの建物を見学するか決めきれない方は、あわせてどうぞ。

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1-2. 所要時間はどれくらい?

どの程度じっくり見たいかにもよりますが、だいたい所要時間は下記のようになります。

  • 本館:1時間~2時間程度
  • 和風別館:1時間
  • 庭園:30分程度

※また、敷地内に入る前に手荷物検査を受ける必要があるため、その分追加で時間がかかります。

なお、和風別館の見学はガイドさんに案内してもらうガイドツアー形式のみとなるため、自由に見学することはできません。したがって、見学時間は正確に1時間で終了します。一方、本館と庭園は自由見学となるため、自分の好きなスピードで回ることができ、所要時間を自分で調整できます。

1-3. 和風別館を見るには、予約が必須

個人、団体にかかわらず、和風別館の見学を希望する場合は予約が必須になります。迎賓館を見学する際、可能な見学パターンは4通りあり、料金(大人)は下記のようになります。

  1. 庭園のみ:      300円
  2. 本館+庭園:     1500円
  3. 和風別館+庭園:   1500円
  4. 本館+和風別館+庭園:2000円

上記の4パターンのうち、和風別館を見学する場合(③、④)は迎賓館公式ウェブサイトからの予約が必須になります。それ以外の場合は、基本的に予約は必要ありません。ただし、混雑時は館内の見学者数を調整するため、待ち時間が発生する場合もあるようです。また、急に公開が中止になる場合もあるため、ホームページやtwitter公式アカウント(@cao_Geihinkan)で当日状況をチェックしてから訪問することをお勧めします。

※ただし、20名以上の団体で予約する場合は、本館の事前予約が可能です。迎賓館赤坂離宮公式ウェブサイト(https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/visit)から予約できます。

1-4. 予約方法は?

  • 和風別館の予約は遅くとも1ヶ月半前までに!

和風別館の予約は、10:30~14:30まで、30分ごとに定員各20名の予約枠が用意されています。こちらの予約、見学日の約8週間前から受付が開始され、受付開始〜締め切りまでの期間が5日間しかありません。その間に申し込み人数が多ければ抽選が行われ、当選すれば見学できます。(詳しくは公開日程カレンダーをご覧ください)特に桜や紅葉の季節は競争率が激しい傾向があります。

しかし、普段は受付開始後すぐに予約が埋まってしまうことは少なく、ホームページ上の受付締め切りを過ぎても空きがあり、予約が可能である場合が多いです。

とはいえ1ヶ月前にはだいたい予約が埋まってしまいます。直前に空きがあったとしても中途半端に1名だけ、というような状況。2名以上のグループで行く場合は、1ヶ月半くらい前には予約しましょう。

予約は迎賓館赤坂離宮公式ウェブサイト(https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/visit)から。

  • 予約完了メールを当日まで保管し、よく読んでおこう

迎賓館赤坂離宮ウェブサイトで予約が完了すると、「迎賓館参観申込システム」から「参観証の送付」という確認メールが届きます。これが予約の証明になります。見学当日、この「参観証」をスマホ等の画面で提示するか、印刷したメールをスタッフの方に見せる必要があるので大切に保管しておきましょう。

また、この確認メールには長々と注意事項が書いてありますので、一読しておきましょう。

2. 見学当日の注意点

2-1. 見学入口はココ!敷地内マップで建物の位置や売店の場所を把握しよう

さあ見学当日。迎賓館はどこにあるのか?そして入口はどこなのか?についてです。

迎賓館赤坂離宮はJR・東京メトロ四ツ谷駅から南へ、徒歩10分程度です。入口は、西側に位置する学習院初等科側の「西門」です。

敷地内に掲示してあった地図です。お手洗いや休憩室、売店など、一通りの施設は完備されています。売店とカフェは本館の前庭付近にあり、出口に向かう途中にあります。

迎賓館赤坂離宮 敷地内マップ (筆者撮影)

迎賓館赤坂離宮
敷地内マップ
(筆者撮影)

2-2. 和風別館を見学する場合の注意点

時間厳守!

和風別館の見学予約時間の30分前までに、西門で受付をしなければなりません。遅れると見学ができなくなるので、時間に余裕を持っていくようにしましょう。

スタッフの方に「和風別館予約」であることを伝える

迎賓館・和風別館の予約完了メールである「参観証」を提示し、和風別館の予約をしている旨をスタッフの方に伝えましょう。すると、和風別館参加者であることを示すバッジを付けるように言われ、その後の段取りについて教えてもらえます。

2-3. 本館、庭園、和風別館の見学に共通した注意点

手荷物検査

迎賓館赤坂離宮は国宝かつ国有財産であるため、厳しい警備が敷かれています。皇宮警察が配備されており、常に来場者の様子に監視の目を光らせています。

迎賓館赤坂離宮 手荷物検査と受付。 (筆者撮影)

迎賓館赤坂離宮
手荷物検査と受付。
(筆者撮影)

敷地内に入るとすぐに、手荷物検査所で検査を受けるように促されます。空港の保安検査と同じように、検査器に手荷物を通します。疑われるようなものは持って行かないようにしましょう。また、手荷物検査は混雑時(特に週末)には並ぶこともあるため、見学予定時間に余裕を持って行きましょう。

手荷物検査の後、受付で観覧料金を支払って入場券をもらいます。

お手洗いは入館する前に済ませる

本館・和風別館とも、入館後に化粧室の設備はありません。したがって、入館前にお手洗いを済ませておきましょう。敷地内には数カ所の化粧室が整備されています。

見学ルートは固定。再入場不可。

  1. 和風別館:ガイドツアー形式となるため、決められた見学ルートに沿って見学します。
  2. 本館:自分のペースで自由に見学できますが、順路は決められており、逆流はできません。

※また、和風別館・本館ともに一度外に出たら再入場はできませんので注意しましょう。

内部の撮影は禁止

和風別館・本館とも、外観は撮影できますが、内部の撮影は禁止です。館内に入ったら、スマホやタブレットなどはバッグにしまって見学しましょう。たとえ撮影していなくても、スマホを使用していると、警備の方に注意されることがあります。

禁止事項

迎賓館赤坂離宮ウェブサイト(https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/visit/visit_caution/)にもたくさんの禁止事項が書いてありますが、概要をまとめるとだいたい下記のようになると思います。

・館内設備に触れる、破損するなどの行為の禁止

・危険物、酒類、業務用撮影器具の持ち込み禁止

・酔っ払い、コスプレイヤー、過度に露出の多い服装、着ぐるみはお断り

・ペット同伴禁止(盲導犬を除く)

・館内での飲食、鉛筆以外でのメモ取り、写真撮影禁止

・敷地内でのスケッチ、喫煙、火気使用、宣伝行為、音楽機器の使用禁止

・敷地内の売店で販売しているもの以外は飲食禁止

迎賓館赤坂離宮は、日本の文化遺産であり重要な外交施設なので、ルールを守って楽しみましょう。

3. カフェや売店も。アフタヌーンティーも楽しめる。

迎賓館赤坂離宮の敷地内では厳しい警備が行われている一方で、実は来場者に嬉しいサービスも。売店では館内の美術品をモチーフとしたグッズや関連書籍が販売されていますし、正面の前庭にはオープンカフェがあり、コーヒーや紅茶、軽食が荘厳な本館の前で楽しめます。アフタヌーンティーが特に人気です。

迎賓館赤坂離宮 庭園で楽しめるアフタヌーンティー。

迎賓館赤坂離宮
庭園で楽しめるアフタヌーンティー。

こんな非日常的な場所でくつろげるなんて、なかなかできない経験ではないでしょうか。日本の、しかも都心にいることを忘れてしまうほどの、圧倒的な非日常感です。

建築物や内装の貴重さや荘厳さに圧倒されるだけでなく、こういう楽しみが用意されているのも迎賓館の魅力。一度は行く価値があります。オススメです。

迎賓館赤坂離宮
〒107-0051 東京都港区元赤坂2-1-1
公式サイト:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/
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