花粉症の診察こそオンライン診療一択だと思った話

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今年もやってきました花粉症の季節。スギ&ヒノキの花粉症を持つわたしは、すでに1月中旬から体の異変を感知していましたが、「まぁまだ花粉量も少ないし、どうせ今年はコロナで外出が少ないから大丈夫だろう」と高を括っていました。

しかし…どこもかしこもコロナ対策で換気をしており、屋内であっても屋外と同じ状態。常に花粉にさらされるわけです。そして今年は2月中だというのに気温が20度近くまで上がる日もあり、すでに花粉が相当飛んでいます。結局例年通り症状がつらいので、いつも通り薬をもらいに病院へ行くか~、と思ったのですが、緊急事態宣言中だしできれば病院へ行きたくないなあ…と思い逡巡していました。今週に入ってからついに耐えられなくなり、近所のかかりつけ病院の診療時間をチェックすべくホームページを見たところ、「オンライン診療」の文字が。

えええ~、こんな小規模クリニックでもオンライン診療をやっているのか~!と感心しました。一応ウェブサイトはあるけれども、医師ひとり、看護師2人程度の個人医院で、明らかにIT化とは縁がなさそう(←失礼)なところだったのでビックリ。コロナ禍で地域のかかりつけ医療機関にもオンライン化の波が来ているんですね。詳細を見てみると、初診は不可でしたが再診ならOK!ということでやってみることにしました。手順は病院によって違うと思いますが、下記のような感じでした。

予約用ウェブサイトでオンライン診療枠を予約(30分単位)
→LINEで病院の公式アカウントを友だち追加
→LINE上で診察券&健康保険証の画像を送信、花粉症の薬をもらいたい旨伝えておく
→予約時間内(30分の時間枠内)に医師からLINEのビデオ通話が着信
→医師による問診、処方薬決定
→クレジットカードで診察費を支払い
→処方箋は病院から近隣のかかりつけ薬局に即時FAX送信
→かかりつけ薬局とLINEでやりとり、薬が準備できた連絡が来たら薬局へ
→薬局で薬を受け取り、薬代を支払い

なんかものすごくスマートな仕組みですよね。こんなにラクならコロナ前もやってみればよかったと思いました。

そもそもわたしにとって花粉症の診察は、「毎年同じ時期に、同じ医師とまったく同じ会話を繰り返す」作業でした。持病がなく、普段飲んでいる薬もなく、毎年同じ花粉症の薬で何の問題もなく過ごしているので、診察は形式的な作業に過ぎません。しかし、病院で対面診療を受けるとなるとかなりの負担になります。

診察時間内に病院へ行けるよう仕事を調整し、
待合室でしばらく待ち、
毎年おなじみの形式的な診察を受け、
会計のために再度待ち、
処方箋をもらって薬局へ行き、
薬局で薬ができるのを待ち、
薬代を支払い、薬を受け取って帰宅。

こんな感じで結構な時間と手間を要していました。非効率だなぁと毎年思いつつも仕方なくやっていましたが、かなり不満だったんです。それをオンライン診療が劇的に解決してくれました。

病院や薬局での待ち時間は、自宅で好きなように過ごせる時間に変わりました。
自宅~病院~薬局の移動時間は相当短縮されました。
まとまった時間が必要ないので、隙間時間で通院関連タスクをこなせました。

すごい生産性の向上ですよね。感動です。

緊急の場合、体調不良の診断にあたって患部の診察や検査が必須な場合や、従来の薬で副作用が出て処方薬を変えたい場合は医療機関へ足を運ぶ必要がありますが、そうでないときはこれからもオンライン診療でいいなと思いました。ほんと便利。

オンライン診療のデメリットとしては、1ヶ月分の処方薬しか出ないところかなと思います。わたしはスギだけでなく、ヒノキの花粉症もあるので2ヶ月分の薬が必要なのですが、「オンライン診療の場合は1ヶ月分しか出せません」と言われました。医療機関や状況にもよるのでしょうが。まあ、1ヶ月後に再診する手間はありますが、それもオンラインにすればほとんど負担はないのでいいかなと思っています。

コロナ禍で散々の世の中、出口が見えないと感じることもあります。その一方で、コロナのおかげでIT化が劇的に進み、オンライン診療が小規模医院にまで浸透し、効率よく花粉症の薬をゲットできたとも言えます。コロナも悪いことばかりではないなあと思ったのでした。むしろコロナ禍をうまく利用して日頃の不便を解決する、くらいの気持ちで付き合っていくのがよいのもしれません。