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箱根・彫刻の森美術館のシンボルともいえるタワー型彫刻、「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。敷地内の最も奥にあり、カフェや足湯から一望できる芝生の広場にそびえ立っています。温泉足湯に浸かりながら外観を撮影するとこんな感じになります。
高さは18mもあるそうです。4~5階建てビルくらいの高さですね。あまり高い建物がない彫刻の森美術館の中で、ひときわ目立つ存在です。外から見ると一見シンプルなタワー型の彫刻なのかな?と思いますが、中に入ると言葉を失うほど美しい光の芸術が見られます。
こんなふうに360度ステンドグラスに囲まれる経験、なかなかできないのではないでしょうか。
作者はフランスの芸術家、ガブリエル・ロワール。数々の宗教建築や室内装飾などのステンドグラスを製作したことで知られ、「光の巨匠」とも呼ばれます。この「幸せをよぶシンフォニー彫刻」のほか、日本にもいくつか作品が所蔵されており、鬼怒川金谷ホテルの室内装飾、宮城学院礼拝堂のステンドグラスも巨匠の作になるのだとか。ホテル内や宗教施設のものは写真を撮るのが難しいことも多いですが、彫刻の森美術館では入館料さえ払えば撮影OK。巨匠の芸術をカメラに収めて持ち帰れる、稀有なスポットだと思います。
階段を20段ほど上ると、広めの踊り場があります。ここが絶好の撮影スポット。見上げると、天井までびっしりと色とりどりのガラスで彩られた空間が広がります。どうやってこれだけ大規模なステンドグラスを製作したのだろう?!とまずはそのスケールに圧倒されます。
この日は曇りでしたが、十分美しい光の芸術が見られました。晴れていて太陽光が強いときだと、また違って見えるかもしれません。描かれているモチーフは鳥、花、星などさまざま。この踊り場ではガラスにかなり接近して見ることができます。ステンドグラスをここまで近づいて見られることってなかなかないんじゃないでしょうか。近づいてよく見るとガラスの厚さが均一ではないことに気づきます。表面に大きく出っ張るほどの分厚いガラスをはめている部分は暗めの色味に、薄いガラス部分は明るめの色味に。ガラスの厚さによって光の屈折の程度が変化するためか、太陽が当たっている方向だけでなく全方位的に神々しい光に包まれます。個々のパーツを構成するガラスそのものの色だけでなく、厚さまでもが細かく計算され、ステンドグラスの全体像が形づくられていることが分かります。
さて、ここからは体力勝負です。日頃の運動不足を後悔しつつ、螺旋階段をさらに80段(だいたい4階分)上ると、箱根の絶景が360度パノラマで広がります。上りと下りは階段のルートが分けられているので、狭い階段で人とすれ違うことはないのですが、高さで足がすくみました。高所恐怖症の方にはちょっと厳しいかもしれません。100段の上り階段でゼーゼーいいながら屋上についた時には、なんだか山登りで頂上に到達したかのような達成感でした。
こうして彫刻の森美術館の屋外展示場を見渡してみると、芝生に点在する作品の配置が考え抜かれているなあと感じます。余白の美学といいますか、密でも疎でもなく、程よい間隔で作品が配置され、芝生や樹木と自然に溶け込んでいます。高いところから見るとまた違った発見がありますね。
結局頂上まで上って、階段100段を上り下りした後は膝が笑っていましたが、多少しんどい思いをしてでも上る価値ある作品だと思います。天気の良い時はぜひ上ってみてください。すぐ近くに源泉掛け流しの足湯があるので、上った後は足湯へ直行!速攻で疲れを癒せます。こんな楽しみ方ができるのも、彫刻の森美術館ならでは。「幸せをよぶシンフォニー彫刻」→温泉足湯でほっこり、ぜひ散策プランに取り入れてみてください。
所在地:〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
公式サイト:https://www.hakone-oam.or.jp
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