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海外旅行や海外出張へ行く際、日本円を外貨に両替しますよね。そして帰国後、どうしても余ってしまうのが外貨のコイン。外貨紙幣は比較的カンタンに両替できますが、外貨コインは原則両替できません。そこで、できる限り渡航先で使い切るのがベスト。私は旅の最後、日本に帰る飛行機に乗る直前に空港の免税店で買い物をし、残りのコインをすべて出した上で、「差額はクレジットカード払いに」と依頼してすべての外貨コインを使い切ってしまう方法を使っていました。しかし、空港で時間に余裕がない場合はそれもできず、結局外貨コインが溜まっていました。
最近の電子マネー化の流れを見据えて、手元の外貨コインを無駄にしないため、外貨コインを両替する便利なサービスを使ってみたので感想をまとめておきます。
目次
1.海外渡航後、余った外貨のコイン。電子マネー化で今後はほとんど使わなくなるかも?!
1-1.余った外貨はどうする?
1-2.財布を全く持ち歩かない中国・上海。都市部では、現金はもはや不要。
1-3.Origami Payと銀聯国際(Union pay)の提携で、中国をはじめとした諸外国でもOrigami payが使用可能に。
2.Pocket Changeで人民元のコインをSuicaに両替してみた
2-1.Pocket Changeとは
1. 海外渡航後、余った外貨のコイン。電子マネー化で今後はほとんど使わなくなるかも?!
1-1. 余った外貨はどうする?
余った外貨コインをどう処理するかについては、だいたい下記3つの選択肢になります。
- 次の渡航まで保管しておく
- 知人にあげる
- 寄付する
上記3つのうち、どれを選択するかは外貨の種類によります。今後も渡航する予定があれば①で良いのですが、さしあたって再渡航の予定がなく、持っている外貨コインがそれほど多額でなければ②や③も有力な選択肢になりますね。
しかし、貨幣のデザインは定期的に変更され、旧デザインのものが使用できなくなることもあるので、保管するにも知人に渡して使ってもらうにも限界があります。以前私が香港へ出張に行く際、母親から古い香港ドル硬貨を渡され、重い小銭をジャラジャラ持って行ったのに古い硬貨のため使用できず、徒労に終わるという苦い経験をしました。
私は海外出張の関係で特に中国の人民元、香港ドルを持っており、次回の出張のために紙幣もコインも保管していました。しかし、先日中国出張に行った際、あまりの電子マネーの普及ぶりに、人民元の現金を持っていても将来使わなくなるかも、と思ったのです。
1-2. 財布を全く持ち歩かない中国・上海。都市部では、現金はもはや不要。
海外出張の際、中国・上海の同僚にランチに連れ出してもらったのですが、彼らは一切財布を持って出ないんですよね。レストランでは、スマホひとつでスマートに支払いOK。道端の露店でもスマホ決済。むしろ現金を出すことがはばかられるほど。しかしこのスマホ決済は、中国国内に銀行口座を持っていなければ利用できないため、旅行や出張などで訪れる短期滞在者にはハードルが高く、いまだに旅行者は現金かクレジットカードを使用するしかありませんでした。
しかし、今後は日本から中国への旅行者も、中国国内でカンタンに電子マネーでの支払いができるようになりそうなんです。
1-3. Origami Payと銀聯国際(Union pay)の提携で、中国をはじめとした諸外国でもOrigami payが使用可能に。
日本のモバイル決済サービス、Origami Payが中国の銀聯と資本提携し、中国に限らずアジア太平洋地域、北米、中央アジア、中東、アフリカなど24の国と地域でもそのままOrigami Payが利用できるサービスを始めると発表しています。(ニュースリリース:https://about.origami.com/press/2018/0920-02/)開始予定時期は2019年の第一四半期。これが実現すれば、もはや外貨の現金を使用せずに海外渡航ができるようになります。こうなってくると、海外の主要都市だけに行くのであれば、次の渡航のために外貨をとっておく意味はないなと思うようになりました。
この流れを踏まえ、この機会に一旦手持ちの外貨を整理することにしました。そこで助かったのが、外貨コインを日本の電子マネーに両替できるサービス、Pocket Changeです。
2. Pocket Changeで人民元のコインをSuicaに両替してみた
2-1. Pocket Changeとは
Pocket Change(公式サイト:https://www.pocket-change.jp/ja/)は、外貨(紙幣・コイン)を空港やショッピングモール等に設置されている専用端末で各種電子マネーに変換するサービス。交換先の電子マネーは楽天Edy、nannaco、Waon、Apple/Amazonギフトカードに加え、2018年10月からは交通系電子マネーへの変換も可能になり、利便性が上がっています。対応通貨はこちら。レートは随時変わりますので、その都度端末で確認する形になります。私は羽田空港国際線ターミナルで、中国・人民元の紙幣を両替所で、コインをPocket Changeで両替してみることにしました。
2-2. Pocket Changeで外貨コインをSuicaに両替。
こちらが羽田空港国際線ターミナルに設置されているPocket Changeの端末。
ここに外貨硬貨を投入します。試しに日本円、人民元、香港ドルを混ぜて投入してみたら、しっかり別々に認識していました。すごい。
ちなみにPocket Changeの端末は香港ドルの硬貨は両替できないので、「不明なコイン:2」となっています。認識できないコインは寄付することもできます。
電子マネーの変換先にSuicaを選び、IC読み取りリーダーにSuicaをタッチして終了。
最終的に、CNY2.80→JPY39に変換されたので、この日のPocket Changeのレートは1CNY=13.929JPYでした。一方、羽田空港国際線ターミナル内の銀行で人民元紙幣を両替したところ、両替レートは1CNY=14.600JPYでした。Pocket Changeの方が少しレートは悪いですが、コインが両替できるというところは大きなメリットだと思います。
3. まとめ:Pocket Changeはコイン両替のブレイクスルー
今回Pocket changeを試してみて、外貨を日本円に両替する場合、紙幣をレートの良い銀行等で両替し、コインはPocket Changeで電子マネーに変換するのがベストな方法だと思いました。
今までは原則両替できなかった外貨コインが、日本で使用可能な電子マネーに変換できるという意味で、Pocket Changeは画期的なサービスだと思います。端末は日本国内の国際空港のほか、繁華街のショッピングセンターなどに設置されていますが、帰国時に空港のPocket Change端末に立ち寄り、外貨コインをすべて電子マネーに変換して帰宅するのが一番スマートな使い方だと思います。
まだまだ海外へ行く際にまったく現金が不要というわけにはいきませんが、今後は世界中で急速に電子マネー化が進むはず。手持ちの外貨現金は使わなくなる可能性が高いので、海外からの帰国時には空港のPocket Changeでこまめに外貨現金を両替し、来たる電子マネー時代に備えようと思います。