東京緊急事態宣言日記11:5分でできる!デザイナーズ・フェイスシールドをクリアファイルで自作

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新型コロナウイルス騒動が長引くことが予想されるなか、どれだけ予防に気をつけたtしても、家族内から感染者が出るのは時間の問題ではないかと思っている。我が家には小学生の子供がいるので、両親が倒れてしまうと子供の面倒を誰がみるかという問題が発生するので困るな~、と危機感を持っている。感染を疑う症状が出てもすぐにPCR検査が行われるとは限らないし、既に医療崩壊が始まっているという報道もあるし、もし家族の誰かが発症したらしばらく自宅療養になることは必至だろう。新型コロナに感染したことがわかった時にはすでに他の家族にもうつっている、ということが起こりそうだ。そういうケースを想定すると、家族が体調を崩した時に家庭内での感染を防ぐ方法を考えておかなければいけないなあと思っていた。

体調を崩した人には別室にいてもらい、マスク、換気、手洗い、ドアノブなどは消毒…など、家庭内で看護する方法は厚生労働省の「家庭内でご注意いただきたいこと~8つのポイント~」(令和2年3月1日版)にガイドラインがあって参考になる。しかし、実践が難しいなと思うのはマスクの取り扱いだ。「患者のいる部屋で使用したマスクは他の部屋に持ち出さない、汚れたら交換」とあるけれど、使い捨てマスクが手に入らない状況でこれを実行するのはなかなか難しい。布マスクを大量に作ればできるかも…?でも手間もかかるしなあ…と思い、消毒が簡単でいざとなったら使い捨ても可能な防護グッズがないかなあと探していた。たまたまTwitterを見ていたら、ウェブ版美術手帖の記事でいいものが見つかった。

吉岡徳仁がフェイスシールドを考案。新型コロナによる医療物資の世界的不足を受けてhttps://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/21709

世界的に有名なデザイナー・アーティストの吉岡徳仁氏が、医療物資の不足を受けて誰でもカンタンに自作できるフェイスシールドを考案し、無料でテンプレートのデータを公開しているというニュース。サイズはA3版とA4版があり、A4版は家庭用のプリンターでも印刷して使うことができる。PET樹脂または塩ビのシート(厚さおよそ0.2mm)を型紙どおりに切り、ガイドに従って穴を開けてメガネを差し込んで使うようだ。わたしは自宅では普段メガネをかけているので、メガネ装着型なら使い勝手がいい。素材に使うのは厚さ0.2mmの樹脂製透明シート、と聞くと入手が難しそうに見えるけれど、透明なクリアファイルを使えば家にある材料でカンタンに作れるのでは?と思ったのでチャレンジしてみることにした。

材料はクリアファイル1枚とフェイスシールドの型紙(A4サイズ用)、はさみ、カッター、細めのペンである。

クリアファイルに型紙を挟み、上から細めのペンでフェイスシールドの輪郭をなぞっていく。ちなみにクリアファイルは両面使えるので、クリアファイル1枚からフェイスシールドが2枚できる。

ペンでなぞった輪郭に従ってハサミで切り、ガイドに従ってカッターで穴を開ければ完成。

あとは穴にメガネのツルを差し込めば、デザイナーズ・フェイスシールドの完成である。ここまで時間にしてわずか5分!特別な道具も必要なく、カンタンにできた。

メガネに装着してみるとこんな感じ。

手持ちのクリアファイルが半透明のものしかなかったのでやや視界は悪くなってしまったけれど、顔全体が防御されるので良い感じ。使用後にアルコールや洗剤でカンタンに消毒できるし、材料は安価なクリアファイルなので、いくつか作っておいて使い捨てにしても惜しくはない。透明なクリアファイルで作ればより使用感が良くなると思う。メガネに装着するときにちょっとコツがいるけれど、クリアファイルの素材は適度にやわらかいのでメガネが曲がってしまうようなこともない。使わないときはペラッとした1枚のプラスチックシートになるので、収納にも困らない。なんという便利さ。考案した吉岡徳仁さんに大感謝!これで自宅看護も怖くない。いくつか作ってストックしておこうと思う。