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目次【本記事の内容】
1. 紹介状なし、予約なしでも診てくれる総合病院の小児科を確保する
大病院の役割は、かかりつけ医などの小規模医療機関では難しい患者に対応することなので、受診にあたって必ず予約とかかりつけ医からの紹介状が必要な病院が多くあります。大病院の予約が取れるのは、多くの場合1〜2ヶ月後となるため、その間はひたすら待つしかありません。1ヶ月も子供の体調不良が改善されないと、まず本人が辛いですし、保育園に行けない状態が続けば共働き家庭の生活はすぐに回らなくなります。そこで、予約なし、紹介状なしですぐに診てもらえる総合病院の小児科を探しておく必要があります。ネットで探せば見つかりますので、病院のホームページで予約や紹介状が必須かどうか、チェックしておくことをお勧めします。
なお、総合病院=様々な診療科(例えば、内科、小児科、整形外科、アレルギー科、外科…など)が充実した病院です。総合病院に期待することのひとつは、必要であれば小児科だけでなく他の診療科と連携して早期問題解決をはかることなので、成人向け診療科においても質の高い病院を見定めておくと、後々役立ちます。
立地は原則、公共交通機関or車で30分〜1時間以内
大病院は数が限られるため、たまたま病院の近所に住んでいた、ということがない限り自宅から徒歩圏内に確保することは難しいのです。従って自家用車、電車やバス、タクシーなどを使うことになりますが、通院に要する体力的な負担を考慮する必要があります。定期的に通院する場合、遠方の病院であれば移動時間で親子とも体力を消耗しますし、交通費もバカになりません。ひとたび入院となれば、親が交代で子供と一緒に病院で泊まりこむことになるのですが、入院グッズの準備や運搬、自宅〜会社〜病院の行き来での体力的負担は非常に大きく、入院が長引くほど親子共倒れになるリスクが高くなります。私の子供は入院を3回経験していますが、なんとか生活が回るのは公共交通機関で1時間以内で行ける病院でした。もちろん、近ければ近いほどベストです。
24時間体制で小児科の患者を受けいれている
最近の医師不足により、夜間休日に小児科の患者を診てもらえる総合病院が少なくなっています。子供の体調不良や症状急変はいつ起こるか分からず、痛みや喘息症状など夜間にひどくなる特性を持った症状もあります。最初から日中だけでなく夜間・休日でも対応してもらえる医療機関にかかっておかないと、夜間や休日に症状が急変した際、医療機関をたらい回しにされてしまいます。24時間体制で診てもらえる総合病院を調べておくことが重要です。
緊急検査体制が整っている
大抵の大規模病院では問題ないと思うのですが、血液検査・尿検査・レントゲン・CT・MRI・超音波検査など必要な時に必要な検査がすぐにできる体制が整っていないと診断や治療が遅れてしまいます。このあたりは設備面も関係するため、実際に受診してみないと分からない部分もありますが、迅速に検査してもらえるかどうかは、病院のクオリティを判定するひとつの判断基準になります。
最後の砦となる病院はココ!
大病院に行っても全く問題が解決しない、という場合は小児に特化した高度専門医療センターが最後の砦となります。例えば、国立成育医療研究センターは、全国から患者が集まる小児医療の最高峰といって良い病院です。診察してもらうには紹介状と予約が必須で、予約の電話をかけると2ヶ月後の予約が取れます。緊急事態であれば紹介状のみで診察していただけるそうです。
まとめ:親が肝に銘じておくこと
かかりつけ医は子育ての大事なパートナーですが、必ずしも万能ではありません、どれだけ優秀な先生であっても、誤診や見逃しはありえます。かかりつけ医で診断がつかない、問題が解決しない場合があると書きましたが、決してかかりつけ医が悪いとは限りません。かかりつけ医のような小規模医療機関では、患者数が大病院に比べて少ないため、珍しい疾患の患者を診察する機会が少なく診断が難しい場合があるのです。
いつも子供のそばにいて、子供の様子すべてを把握しているのは親だけです。「いつもと違う」、「やっぱりおかしい」という親の直感は大事です。かかりつけ医にも限界があるということを知った上で、自分の直感を信じつつ大病院に連れて行くかを見極めることが重要です。
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