東京緊急事態宣言日記19:銀行ATMの接触感染対策を考える

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緊急事態宣言発令からちょうど1ヶ月が経過しました。期限は5月31日までの延長となりましたが、新規感染者数はかなり減少しており、外出自粛の成果が出てきたのかなと思っています。しかし、このウイルスの厄介な特性上、まだ世の中からウイルスが完全に消えたわけではありません。無症状のまま経過する感染者がおり、このウイルスは症状が出る前にも感染力を持つことが分かってきているため、無症状の人によってウイルスがヒトからヒトへと伝播し、その状態がしばらく維持される可能性があるからです。ですから、すでに各種メディアで言われているように、新規感染者数が減ってきて最終的に緊急事態宣言が解除されたとしても、遅かれ早かれ次の感染拡大の波が来る可能性はきわめて高いです。このあたりはロックダウンを先に行った欧米諸国が先んじて段階的に外出規制を解除していくので、その状況を注視しながら日本国内での対策を考えることになるでしょう。

緊急事態宣言解除後、専門家会議が5月4日の会見で言及していたように、長期的に「新しい生活様式」に切り替えていく必要があると思います。専門家会議の資料を見てみるとわかりますが、これは何も新たに特別なことをするというわけではなく、これまで新型コロナウイルスに対する対策として行ってきたことを続け、当たり前の生活様式として定着させようという提言なわけです。

わたしはここ2〜3ヶ月くらいかけて、この「新しい生活様式」を徐々に導入していたので、「まぁこれまでの取り組みをしばらく続けるってことね」というくらいの受け止めでした。買い物など普段の生活で気を付けるべき点はすでに対策済みなので、特に追加で考えることはないだろうと思っていたのですが、ふだんの生活の中でこれまで盲点だったことがありました。それは銀行ATMの利用です。コロナ騒動が始まってからというもの、現金決済はまったく利用していないので銀行へ行く用事があまりなかったのですが、このGW明けにどうしても振り込みをしなければならない案件が発生してしまいました。あらかじめオンラインバンキングの申し込みをしておけばよかったのですが、手続きが面倒なため放置しており、そうこうしているうちにコロナ騒動が起こってしまったという…。ズボラが仇となってしまったわけです。

ATMに行くくらい、空いている時間にササッと行けばいいでしょ?と思われる方もいるでしょう。わたしが銀行ATMの何が一番イヤなのかというと、タッチパネルの接触感染のリスクです。ATMは駅前などの人が多い場所に設置されており、不特定多数の人が触るので感染リスクが高いと考えています。そこで、ATMのタッチパネルに直接触らずに操作する方法を考え始めました。

これまでにも接触感染対策として自宅マンションのエレベーターの使用方法に注意していました。いろいろ試した結果、ボタンは鍵の先で押し、あとで消毒するという運用に落ち着きました。しかし、銀行ATMのタッチパネルを鍵で押してたらカンカン音がするでしょうし、画面を傷つけたりするのも嫌だし…。中国ではエレベーターの対策として使い捨ての爪楊枝で押す方法が紹介されており、賢いなと思いましたが、タッチパネルには使えないだろうなと諦めました。爪楊枝の先ではタッチパネルはおそらく認識されないでしょうし、先が尖っているため持ち運びに難があることもデメリットです。そこであれこれ考え、実際に試してこれは良いなと思ったのが、綿棒を使う方法です。

綿棒をポケットに入れて家を出て、銀行ATMに向かいます。(できるだけ空いている時間を見計らって)綿棒をポケットから取り出し、綿棒の先でATMのタッチパネルを押します。指と同じように普通に操作できました。使い終わったら綿棒はATMに備え付けのゴミ箱に捨ててしまいます。最後に銀行を出るときにアルコールで手指を消毒して終了。ちょっとしたことですが、綿棒なら安いので使い捨てても惜しくないし、先端が丸いので直接ポケットに突っ込めるしで使い勝手が良いので、外出時は何本か持ち歩こうと思っています。銀行ATMだけでなく、券売機、コンビニのマルチメディア端末など、タッチパネル系を押さなければならない時に便利そうです。エレベーターボタンの操作にも良さそうですね。

まさかATMの操作にもここまで気を遣うようになるとは…と自分で自分にびっくりなのですが、感染の封じ込めに成功している国はこのくらい気をつけているようなので、ちょっとした工夫ですが続けていこうと思っています。