東京緊急事態宣言日記6:長引くテレワークで体内時計を整える方法

なかなか感染者数の増加が止まらない。そして、この新型コロナウィルス感染症の特徴なのかもしれないが、ひとたび重症化すると入院期間がとても長そうだと思っている。累積感染者数に対して退院者数がとても少ない。日々発生する感染者数がしばらく増加するのは仕方がないことなのだけれど、すでに入院している人がなかなか退院できないのは医療現場に相当な負担をかけるし、受け入れ可能な病床数が増えないということを意味する。東京都内では、救急搬送された患者が病院での受け入れを断られるケースが増えているとの報道が出た。もう都内では医療崩壊が始まっていると考えた方がよさそうだ。

こうなってくると、健康管理がますます大事になってくる。新型コロナウイルスを予防するだけでなく、普通の風邪や怪我など、あらゆる病気で病院にかかることをできるだけ避けなければいけない。これは自分が患者にならないようにすることで、医療現場の負担を少なくし、できるだけ医療崩壊の程度を少なく抑えるためだ。健康管理の基本は十分な睡眠と栄養だと思って、コロナ騒動が始まってからは特に気をつけてきた。しかし、しばらく在宅勤務を続けていたらなんだか睡眠リズムが崩れてきた。通勤をしないのでほとんど歩かず疲れていないからか、なかなか寝つきが悪かったりする。また、それほど体は疲れていないにもかかわらず、寝起きが悪く、午前中はしばらく頭がぼーっとしていたりする。もともと低血圧なので朝が弱い方ではあるけれど、通勤していた時はそういうことはなかったので、やはりずっと自宅にこもって仕事をしている影響もあるんじゃないかと思っている。

わたしは10年ほど前から複数の会社でテレワークをした経験があるけれど、ふつうは1週間に1回程度在宅勤務ができるかどうかくらいで、これほどの長丁場は初めて。例外的に東日本大震災の直後、計画停電で交通機関の運行が減ったために1週間連続で在宅勤務をしたことがある。そういえばあの時も、今と同じような睡眠の問題に悩まされていたなあと思い出した。いろいろと解決策を試して一番効果的だったのは、1日に1回日光を浴びて体内時計をリセットすること。人間の体内時計は日中に太陽光を浴びることによって調節されている。ずっと自宅に引きこもって仕事をしていると、なかなか太陽の光を浴びることができないので、体内時計がずれてきてしまうのだ。これが睡眠の問題につながってくる。そこで、朝仕事を始める前や昼休憩の間に近所を散歩したり、コンビニで買い物したりと何かしら口実を作って太陽の光を浴びるようにしていた。満員電車で通わなくて済む在宅勤務最高!と思っていたけれど、「あ~仕事に行くの嫌だな~」と思いながらも毎朝外に出て、日の光を浴びながら通勤していたことが体内時計を正常に保っていたことに気づかされ、かえって通勤のありがたみを感じた。満員電車だけはどう考えてもデメリットしかないと思うけれど…。

では、いま新型コロナウイルスで外出自粛要請が出ている中でどうするか。頻繁に買い物に出ることはできないけれど、ゴミ出し、洗濯物干し、郵便受けに新聞を取りに行くなど、ちょっとしたことで日の光を浴びるだけでも全然違う。我が家ではより気楽にできる方法がないかいろいろ試した結果、毎朝ベランダに出て太陽光を浴びるのを習慣にした。どうせならこの際、いつもと違うことを始めてみようと、毎朝ベランダに出る時にささやかな非日常を演出し、楽しくなるようなことを試してみている。この引きこもり生活で子供(小学生)のメンタルも心配なので…。例えば、ベランダにアウトドアチェアを出して子供と一緒に座り、朝のコーヒーを太陽に当たりながら飲む。我が家ではベランダピクニックと呼んでいる。お隣に迷惑がかかるかもと思ったが、いま隣はちょうど空き部屋なので好都合。ただし、声を出すとうるさいと思うのであまり会話はせずにひたすら太陽に当たりながらぼーっとしている。といっても、ルーフバルコニーとか庭で優雅にコーヒータイム、なんて状況ではまったくない。手狭なマンション住まい、ベランダは広くなく、アウトドアチェアに座ると背後にはエアコンの室外機が迫るような窮屈な状況。それでもひとたび座ってしまえば向かいの家からの視線はベランダの柵でシャットアウトされ、春の日差しと青空を見ながらコーヒーが飲める。こんなことは普段なかなかできないので、非日常感があって楽しい。いつもは通勤する準備で慌ただしい朝、ふだんなら絶対できないことがコロナのおかげでできると思えば、このコロナショックをちょっとだけ前向きに捉えることができる。世の中が暗いニュースで包まれているなら、自分で楽しいことを創り出してしまえばいい。

新型コロナウイルスとの戦いは短期決戦ではなく、マラソンのような持久力が求められる戦いだ。諸外国では外出制限が次々と延長されているし、日本もこの状況が1ヶ月で終わるかどうかは怪しいと思っている。この先行き不安な世界を乗り切るには、生活リズムのコントロールだけでなく、メンタルの健康を保つことも必要だ。工夫次第でおこもり生活も楽しく演出できそうなので、これからもいろいろと試してみたいと思っている。