川端鮮魚店で金沢の海鮮を堪能しつつ、口コミを検証してみた

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金沢旅行関連記事、4回目は金沢の食文化を楽しむ:魚介類編です。冬の金沢を旅するメリットは、なんといっても日本海の魚介類が旬を迎えること。

特に今回の金沢旅行で絶対に食べたかったものは、寒ブリのお刺身。それは、この時期にこの地域でしか食べられない絶品グルメだからです。

ブリは、産卵に備えて北海道沖で餌をたっぷり食べ、脂ののりきった状態でこの時期に日本海沿岸を南下していきます。このとき、回遊中に能登半島にぶつかるため、地形的に富山湾周辺では脂ののった寒ブリが捕獲されやすくなるのです。金沢に行ったら脂ののりきったブリを絶対食べるぞ!と鼻息荒く臨んだのですが…。

週末の金沢で夕食の予約をとるのは至難の業…そこに救世主が

今、金沢は国内外の旅行客に大人気。街を歩けばどこも観光客であふれています。そもそも、週末は宿泊先を確保することすら相当厳しく、1ヶ月以上前から動かないと旅行が組めません。そこで、旅行の2週間前から夕食の予約をとろうとあちこち電話していたのですが、満席と断られ続けました。「飲食店も、2週間前ではダメなのか…。数ヶ月前から予約したという口コミもネットで見つけたし、動くのが遅かったなあ…」と後悔しきり。そんな中、やっとの思いで予約できたのが「川端鮮魚店」。ただ、電話で予約した時に不思議なことを聞かれたんです。

スタッフさん
地元の方ですか?
わたし
いえ、旅行で行きます。
スタッフさん
どちらからいらっしゃいますか?
わたし
東京からです。
スタッフさん
当店ははじめてですか?
わたし
はい、はじめて伺います。

電話予約の際にこういうことを聞かれたのははじめてだったので、???と思いつつも、予約がとれてひと安心。

こちらのお店、口コミの評価が二分されており、人によって相当評価が分かれているようです。

一体どんなお店だろう?と興味津々で当日を迎えたのでした。

確かな味とホスピタリティで、川端鮮魚店の大ファンに

川端鮮魚店、店内の大漁旗。

川端鮮魚店、店内の大漁旗。

川端鮮魚店、店内の様子。市場感満載。

川端鮮魚店、店内の様子。市場感満載。

開店時間の17時に入店。内装は市場内の飲食店のよう。大漁旗が並び、活気ある雰囲気。予約席に案内されると、出迎えでくれたのは予約席の席札↓。

川端鮮魚店、予約席の席札。

川端鮮魚店、予約席の席札。

「東京からよーこそ!!◯◯◯様、ギョ待ちしてました!」

このために、予約の電話で色々聞かれたのかー、と納得するとともにホスピタリティに感激したのでした。子連れに配慮していただいたのか、座敷席を用意してくださり、子供には無料でおもちゃもいただきました。これで料理が来る間も子供が退屈せずにすみます。

川端鮮魚店、寒ブリとアジのお刺身。感動的に美味。

川端鮮魚店、寒ブリとアジのお刺身。感動的に美味。

夢にまで見た寒ブリ↑。寒ブリのお刺身を頼むと、トロも一緒に盛られています(左手前の白いものが寒ブリのトロ)。こちらでは、寒ブリは大根おろしと一緒に食べるのだそうです。脂ののりきった寒ブリは、確かに大根おろしとの相性抜群。口の中で甘い脂が一瞬でとろけます。金沢の食文化最高。そして日本酒が進む進む。

川端鮮魚店、刺身5点盛り。もう東京のお刺身を食べる気になれない…

川端鮮魚店、刺身5点盛り。もう東京のお刺身を食べる気になれない…

こちらのお店、とにかく料理の盛りが豪快です。刺身5点盛りを頼むとこの通り↑。お刺身の厚さが、東京で食べるものの2倍くらいある…贅沢すぎて感動。

まぐろ三点盛りを頼んでみたら、まさかこういう見た目で来るとは思わず…嬉しい想定外。

川端鮮魚店、マグロ3点盛り。豪快!

川端鮮魚店、マグロ3点盛り。豪快!

骨つきの大きな身から、中落ちはスプーンですくって食べます。トロと、頬肉の炙りもついていて、まさに「まぐろづくし」。

川端鮮魚店はお魚天国でした。絶対にまた来るぞと再訪を心に誓ったのでした。

川端鮮魚店を楽しむコツ

川端鮮魚店、お店のルール。

川端鮮魚店、お店のルール。

こちらのお店は、利用にあたってルールがあるので、初めて訪れる人は上記を一読してくださいと案内があります。また、店内にも色々なルールが掲示されています。

川端鮮魚店のルールまとめ

  • おしぼりとお水はセルフ。
  • 注文するときは、紙に注文内容を自分で書いて注文箱に入れる。
  • 基本的に店員さんに声をかけてはいけない。
  • せっかちな人お断り。(注文を急かしてはならない)

このルールに違和感を感じる人は、このお店に来ても楽しめないので、口コミの評価が割れているのだと思います。私個人としては全然OKでしたが。

お水やおしぼりはセルフにはなりますが、いざ取りに行ってみると、すぐそはにいかの塩辛が置いてありました。これ、無料で食べ放題なので、自由に好きなだけ取れるようになっていてむしろお得感があります。客自身が紙に注文内容を書いて入れるのも、注文の間違いを最小限にし、お店と客の間で言った言わないを防止するためにもむしろ良いことかなと。

注文を急かしてはならないという点。開店から時間が経つと、人気店のため混雑してくるので注文した品がなかなか来ないこともあるのですが、店員さんが気を遣ってくださったので私たちはそれほど気になりませんでした。そもそも料理の到着が遅いのは、作りおきせず、注文を受けてから料理してくれているからです。作りおきしたパサパサのお刺身より、多少待ってでも捌きたてのしっとりしたお刺身を食べたい。私はそういう考えなので、問題なし。

混雑による注文の遅れを最小限にしたいなら、開店時刻の17時に予約を入れて訪れれば確実でしょう。先手必勝です。

金沢のお魚天国、川端鮮魚店を楽しむコツ。それは、

  • 訪問前にお店のルールを理解しておく。ルールに納得できないようなら訪問は見送る。
  • 開店時間の17時に、事前に予約を入れてから訪れる。
  • 注文した料理がなかなか来なくても、時間と心に余裕を持って、同行者との談笑を楽しむ。
ということかなと。このお店のルールを見て「全然問題ないよ~」という方には、おすすめです。金沢の海鮮を味わい尽くせますよ!!