特別公開 高御座と御帳台:混雑対策と見どころ。期間限定のチャンスを見逃すな!

2019年5月1日に元号が平成から令和へと変わり、10月22日には天皇陛下が即位を内外に宣明する即位礼正殿の儀が執り行われました。国内外の賓客が見守る中、古来の宮中の姿をいまに伝える荘厳な儀式で、わたしはテレビの前に釘付けになりました。このとき天皇・皇后両陛下がお入りになった高御座と御帳台が期間限定で東京国立博物館で公開されていると聞き、この機会を逃すと次の改元まで見ることはできないだろうと思ったのでさっそく行ってきました。(東京国立博物館での展示は2020年1月19日まで(既に終了)。2020年3月1日〜22日まで京都御所でも公開予定)
以下は東京国立博物館で公開されたときのレポートです。

1.混雑状況と注意点

混雑状況は、「特別公開 高御座と御帳台」のツイッター公式アカウント(https://twitter.com/takamikura_tnm)でリアリタイム発信されています。ここで事前に混雑情報をチェックしてみると、早朝と夕方以外は待ち時間が長いことがわかります。開館直後は10分程度だった待ち時間は、昼頃には90分になり、夕方の閉館間際になると空いてくるというサイクルのようです。となると朝一番や夕方か、夜間開館している日の遅い時間を狙うのが良さそうです。わたしは平日の早朝を狙うことにしました。朝10時頃に到着してみると、既に30分待ちとの表示!長蛇の列ができていました。

なお、「高御座と御帳台」の展示のみを見る場合は、入場無料です。(他の展示を見る場合は別途入館料がかかります)東京国立博物館の門に設けられている専用入口で、専用の特別観覧パス(首からかけるカード)をもらって入ります。

30分待ちかあ、長いなあ…と思っていたのですが、意外と列の進みは早く、20分ほどで展示会場へ入ることができました。
会場へ入る前には金属探知機のゲートを通るかたちで手荷物検査が行われます。怪しまれるようなものは持って行かないようにしましょう。

2.高御座と御帳台の実物は圧巻!

展示会場に入ってすぐ、高御座と御帳台の展示があります。ガラス越しにはなりますが、じっくり細部までよく見られるうえ、テレビでは映されていなかった裏側まで見ることができます。これは実物ならでは。

手前:高御座 奥:御帳台

手前:高御座
奥:御帳台

テレビで見ている時はわかりませんでしたが、細部までよく見てみるとあらゆる場所に緻密な装飾が施されていることがよく分かります。素人目に見ても木工、漆、銀メッキ、金箔、布地の染色や織りの技術…など多彩な職人の技が凝縮されていることが伝わってきます。

高御座の正面

高御座の正面

例えば布地は、高御座や御帳台の周囲を囲むカーテンの部分だけでなく、台座の表面や階段部分にも使われています。裏側から見てみるとレッドカーペットのように階段の部分まで敷き詰められており、金糸や銀糸が織りこまれた豪奢なものに見えました。

裏側から見た高御座(奥)と御帳台(手前)

裏側から見た高御座(奥)と御帳台(手前)

大小問わずあらゆる装飾部分には金色の菊の御紋が用いられており、パーツのひとつひとつが美術品と言ってよいほど。これを作るのに一体どれだけの手間がかかっているのかと気が遠くなります。即位礼正殿の儀に出席した海外からの賓客が、儀式後にスマホで高御座と御帳台を撮影する様子がテレビで流れていましたが、そうしたくなるのも納得のクオリティです。

高御座と御帳台はガラス越しに撮影することができます。フラッシュ撮影と動画撮影は禁止だそうです。
高御座&御帳台を背景にして、自撮りしている方もいらっしゃいました。なるほど、確かに高御座&御帳台とのツーショットは激レアかも…。

3.即位礼正殿の儀の装束や道具も展示

天皇・皇后両陛下の装束の展示はありませんが、文官・女官・威儀の者(武装して警備の任にあたる人物)の装いや儀式に用いられた道具類も展示されています。装束にしても小道具にしても、平安絵巻の世界が現実になっていて衝撃でした。

日常生活の中でこうした衣装や小道具を見るのは、雛人形くらいではないでしょうか?女官の装束は三人官女、威儀の者はまさに右大臣と左大臣…。

4.あわせて常設展の特別企画「皇室と宮中儀礼」もぜひ!

特別企画「高御座と御帳台」は無料で見られますが、もし常設展も見る予定があるなら平成館1階の特別企画「皇室と宮中儀礼」もおすすめです。様々な時代に描かれた即位礼正殿の儀をモチーフとした日本画が展示されています。まさに2019年10月に見たのと同じ風景が描かれており、皇室の儀式は時代を超えて保存され受け継がれてきたのだと改めて実感します。

御帳台は大正2年に皇后陛下のために作られましたが、高御座は奈良時代より即位で用いられてきたのだそうです。1200年以上にわたって続いている日本の皇室は、世界的に見ても稀有な王朝です。即位礼正殿の儀には世界186カ国・5つの国際機関からの代表が出席し、日本の皇室は世界中から敬愛されています。改元のときしか見られない高御座と御帳台。日本人として一度は見ておいて損はないと思います。

特別公開 高御座と御帳台
【東京】
会期:2019年12月22日〜2020年1月19日<終了>
会場:東京国立博物館(東京・上野)
公式サイト:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1994

【京都】
会期:2020年3月1日〜2020年3月22日
会場:京都御所
政府広報オンライン:https://www.gov-online.go.jp/sp/gosokui/index.html

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