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昨晩、国内の7都府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)に緊急事態宣言が発令されました。首相は会見で「戦後最大の危機」という表現を使い、まさにウイルスとの戦争状態にあるという危機感を国民に伝えていました。わたしは感染者数の最も多い東京都内に住んでいるので、非常事態の真っ只中にいます。今は毎日気を張ってニュースをチェックし、対策を打つべく行動していますが、新型コロナウイルスの流行が終息すればこうした非常時の記憶は時間とともに薄れてしまうでしょう。世界的な感染症パンデミックは今後も別の病原体で再び起こるかもしれず、その時に今回のパンデミックの記録が役に立つかもしれません。そこで、ブログに今自分の身の回りで起こっていることを日記形式で記録しておこうと思い立ちました。こうした非常時に何が起こり、何を考え、どう行動したのか。何が役立ち、何が失敗だったのか。日常のつれづれとともに書いていきたいと思います。
緊急事態宣言で何が変わったのか。これまでにも不要不急の外出自粛、テレワークの活用、「3つの蜜(密度、密閉、密集)」を避けるなどの要請は行政から出ていたわけで、昨晩の首相会見はそれをさらに念押しする形でした。交通機関や物流は止めない、感染リスクの高い施設については休業要請をする、不要不急の外出自粛を引き続き要請する(ただし、従わなくても罰則はない)という形なので、緊急事態宣言発令前と本質的には違いを感じませんでした。しかし、身近なところでは緊急事態宣言の発令前後で明らかに対応が変わったところが多くありました。
- マスク着用率激増(特に布マスク)
- 街中の人通り激減
- 百貨店、アパレル、家電量販店、美容室や接客を伴わない飲食店なども自主的に休業(オンラインストアは営業)
- 学校が完全クローズ。学校休業中の登校日がなくなる。
- 学童保育は原則利用不可。原則クローズ、医療従事者など特別な事情のある家庭のみ利用可。
- 学習塾の対面授業なくなる。オンライン講義へ移行。
自宅の窓から見ていてると街中の人通りが明らかに少なく、ざっくり半減しているなという印象です。特に通勤時間帯にスーツ姿で最寄駅に向かう人が明らかに少ない。緊急事態宣言でテレワークになった職場が多いのでしょうか。また、これまではマスクをしていない人をよく見かけたのですが、緊急事態宣言で非常時という認識が高まったのか、街中ではマスクを付けない人の方が少数派になりました。特に布マスクが多く見られます。今なら給食マスクを付けていても全然恥ずかしくない。むしろ出歩く時はマスクを付けないと周りの視線が痛いかもしれません。
東京都では休業要請を行う業種がまだ明確にアナウンスされていないにも関わらず、ニュースでは百貨店やアパレルのセレクトショップ、家電量販店の休業などが次々発表されています。これからしばらくは実店舗での買い物はなくなり、オンラインが主流となっていくのでしょう。また、今回の緊急事態宣言で休業要請が出ていない美容室でも自主的に休業するところが出ています。わたしがいつも通っている美容室からも臨時休業のお知らせが来ました。さっきニュースを見たら、スターバックスが850店舗を休業させるという報道も。これからもこうした動きは広がっていくでしょう。
我が家には小学校に通う子供がおり、都内の学校は3月頭から休校しています。それでも緊急事態宣言発令前は授業は行われないものの、学校が完全にクローズすることはありませんでした。校庭が開放されていたり、校舎の空き教室を利用した学童保育は普通に稼働していて、子供たちの声が聞こえて来ていました。新年度の始業式は時間を短縮して校庭で行われ、休業中に取り組む課題をもらいました。それでも割とのんびりした対応で、GWまでの学校休業中には登校日を設けて学習をフォローすること、先生やクラスの友達とコミュニケーションが取れるようにすることがアナウンスされていました。
しかし、発令後すぐに学校から連絡があり、登校日や校庭開放はとりやめ、家庭訪問も当面やらない、学童保育は原則利用停止(ただし医療従事者など、社会的に重要度の高い職業に就いている家庭は要相談のうえ預かる)という厳しい対応になりました。公立小学校は日頃から近隣の町内会とのつながりが深いので、こうした学校の対応は通学する児童の保護者だけでなく、地域全体の警戒レベルを上げることに繋がってきます。公立小学校には近所の町内会が使う会議室があったり、高齢者と子供の交流を促す会合が行われていたりするので、学校が厳戒態勢であれば自然と地域もそれに倣う形になります。「医学的に見れば、学校の休業は感染拡大防止にほとんど寄与しない」という専門家の意見もありますが、個人的には「地域の警戒レベルを高く保ち、リスク意識の低い人にも非常事態であることを認識させる」という副次的な効用があるなと感じています。
実際に発令されてみると、日本の緊急事態宣言は諸外国と比較すれば制度的には随分とゆるいものでした。休業要請や外出自粛要請に従わなかったところで罰則はなく、交通機関や物流は止めないので都市封鎖はまったく行われていません。今のところは外出している人を取り締まる警官も見かけません。それでも「緊急事態宣言」という形で発令されるだけで組織や個人の意識がこんなにも高まるんだと驚いています。自粛が続けられるかどうかは、政府の経済的補償がどの程度受けられるかにもよると思います。まだ詳細が出ていないので何とも言えませんが。
緊急事態宣言の効力は5月6日まで。1ヶ月もの間、最低限の外出のみで引きこもり生活を送るのは初めてのことなので、これから色々な課題が出てくるんだろうと思っています。この1ヶ月で感染者数が抑えこまれることを願いつつ、引きこもり生活を楽しく続ける方法を探していきたいと思います。