東京緊急事態宣言日記10:手洗いの漫画解説が秀逸で、家じゅうに貼りまくった話

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ここ数日、東京の新規感染者数が減ってきているように見えます。一時は1日に報告される感染者数が200人を超えてどうなることかと思いましたが、一昨日は181人、昨日は102人となりました。週末で検査数が少ないためかもしれないので楽観はできないけれど、少しずつ外出自粛の効果が出ていると前向きに捉えたいところです。

自宅から道行く人を眺めていると、ソーシャル・ディスタンスはかなり浸透してきているように思います。周囲に気を配り、すれ違うときにはアイコンタクトをして距離をとったり、道に人が多い時は別のルートを選んだりと、人との距離を保つようにみんなが気をつけているのが分かります。これで飛沫感染はかなり防げますが、新型コロナウイルスの感染経路としては接触感染も重要です。直接人に触れるだけでなく、モノに付着したウイルスがしばらく生存し、手を介して感染する可能性があります。だから手指の消毒と手洗いが大切になってきます。

ひとくちに手洗いといっても、感染予防で要求されるレベルで正しく実行し続けるのはとても難しいです。まずは手洗いの必要性を理解することから始まります。子供はもちろん、大人だって心の底から手洗いの重要性を理解している人は少ないのではないでしょうか。新型コロナウイルスの流行がはじまった時、専門家が「予防のために手洗いの徹底を」と呼びかけたら「小学生か!」というツッコミを入れる人達がいたように、手洗いの感染予防効果はたぶん過小評価されています。今は少し変わってきていると思うけれど…。

必要性が理解できたとしても、正しい手洗いを実行するのは難しいです。だいたい我が家の小学生なんか、手をちょっと水で濡らしただけで、「手を洗ったよ」とドヤ顔で言っているくらい…。Twitterで正しい手洗いの方法を解説した動画がシェアされていたり、ハッピーバースデーを2回歌うくらい時間をかけて手を洗いましょう、と推奨されているけれど、我が家ではどちらもなかなか継続できていませんでした。正しい手洗いのプロセスは結構ステップ数が多くてなかなか全部覚えられないのと、ハッピーバースデーを歌うのに気を取られて手が動いていない…という状況になってしまったのです。正しい手洗いを続けるのにいい方法ないかな~、と探していると、Twitterで漫画家の先生が手洗いの解説イラストを作ってくださっていました。これは助かる!

左は「阿・吽」作者のおかざき真里先生が描かれた正しい手洗いの方法「手洗い八相」、右は「ハチミツとクローバー」や「3月のライオン」でおなじみ羽海野チカ先生による手洗いの必要性や、手洗いのおすすめタイミングを示した解説です。とてもわかりやすいので、我が家の手洗いレベルアップのために活用させていただくことにしました。

羽海野先生のイラストでわかる、手洗いの必要性とタイミング

まずは羽海野先生が描かれたイラスト。羽海野先生が20年来気になっていたブログの著者が、新型コロナウイルスと最前線で戦う感染症医の忽那賢志先生であったことがTwitter経由で判明する、という稀有な展開から生まれたイラスト。いつ手洗いすればいいのかというタイミングと、なぜ石鹸での手洗いが有効なのか、ということがわかりやすく説明されていて助かります。「3月のライオン」テイストになっていますね。

特に子供向けに良さそうなので、自宅で手洗いする前に目につくところへ貼ることにしました。子供が手洗いを忘れがちなタイミング…それはトイレを出た後。そこで、トイレの後、電気を消すために必ず触るスイッチの近くに貼ってみました。これでトイレを出た後、必ず石鹸で手を洗うよう習慣づけたいところ。(もちろん子供だけでなく大人も)

おかざき先生のイラストで、いつでも正しい手洗い方法がわかる

羽海野先生のイラストで、「あ、手洗いしなきゃ」と気づいたところで次に必要な情報は正しい手洗いの方法。これに関してはおかざき先生の「手洗い八相」が秀逸。「阿・吽」にちなんで、仏教の印相図風の解説です。

そうなんです。おっしゃる通り。動画はわかりやすいけれど、毎度再生するのは面倒。こうして各ステップごとに図解してあるものを目につくところに貼っておけば、いちいちスマホを起動して動画再生する必要がなく便利。これを家族に見せてやってみたところ、大人はもちろん、子供でも正しい手洗いのプロセスがわかるスグレモノでした。ひと通りやってみると、手の親指や指先などがしっかり洗えていなかったなと反省…。そこで手洗いする時に必ず目に入る、キッチンや洗面所のシンクの目の前に貼ってみました。手洗いのやり方ってどうだったっけ?ということがなくなり、これなら続けられそうです。

いろいろな立場の人が、自分の技術を生かして様々な角度から支援の形を考えていて素晴らしいなと思います。わたしが個人レベルでできることと言えば家にいること、手洗いを徹底することくらいなので、この手洗い解説を参考にしつつ、一家で手洗いに励みたいと思います。